とある成功事例
やーまんが食品輸入商社で働いてきた時のお話です。
海外からお菓子の材料を輸入し販売する会社の営業マンをでした。
法人の製菓メーカーや工場に対しルートで回るスタイルで日々、顧客の元へ足を運んで営業活動に励んでおりました!!
ある日
担当先のとあるカステラメーカーを訪問したところ
ある取り組みがお客様から大反響があったという話を伺うことが出来ました。
その手の話は聞いてあげると相手も気持ちよくなるし、他の企業へ訪問した際に喜ばれるトークにもなるので真剣に聞くことに!!
どんな取り組みかと言うと、、
みなさんご存知と思いますがカステラはキレイな長方形ですね!
工場でカステラを製造すると必ずロスがでます。
成形するためにカットするので必ず切れ端が廃棄となります。
昨今コスト削減や環境への配慮など企業の責任が日々大きくなっています。
現場叩き上げで工場長から社長へなられた方がこの問題に真正面から取り組み
廃棄を商品化出来ないかと一計を案じたそうです。
そして、ようやく思いついたアイディアがこれ!!
焼きたてのカステラの切れ端を格安で袋詰めして工場で直売する!!
とても簡単なアイディアですがそれが大ヒット!!
週末の直売日になると早朝の販売時間にもかかわらず30分で売り切れるほどの盛況ぶりでした。
販売側と顧客のニーズが合致した成功事例だと思います。
販売側は
今まで廃棄していたカステラの切れ端を商品化したい
顧客は
一般のお店では買えない焼きたての美味しいカステラを格安で購入できる
カステラは包装した製品を店舗に陳列して販売するという固定概念を破れたからこそ成功出来たアイディアだと思います。
大体の食べ物は出来立てが味も風味も食感も一番美味しいですが販売や製造、流通の事情で一番の美味しい瞬間を逃しています。
商品やサービスの提供側になると自分たちの都合が優先されてしまい顧客のニーズに対し盲目になりがちです。
手間がかかる、時間がかかる、昔からのやり方だから、固定概念などなど考え出すとキリがありません。
どういう状態が顧客にとってベストなのかシンプルに考え、それに対するハードルを飛び越えゴールから逆算する思考が必要だと思います。
営業マン時代の経験はビジネスの基礎を学べたとても大事な時間でした。
そのビジネスする上で大切なエッセンスを思い出す意味も含めてこれからもブログに書いていきたいと思います。
本日は以上、
チュクチューン!!